【映画レビュー】「ガタカ」から見える人間の持つ可能性
こんにちは!
今日はアマゾンプライムで見た、「ガタカ」という映画についてレビューをしようと思います!
結論、キャラクターの心理描写、お話の展開も面白く、見終わった後に考えさせることもたくさんあり面白い映画でした!
おすすめ度 ★★★★☆
ーお話を3行で説明
・生まれた時点で、DNAによる鑑定が行われ、どんな病気にかかり、いつ死ぬかまで判明し
ており、エリートとそれ以外が明確に区別される近未来が舞台。
・主人公はDNAによる判定から、病弱で体力もなく、寿命も30歳と言い渡される。宇宙飛行
士になることを夢見て努力を続けるが、DNA判定という越えがたい壁が立ちはだかる。
・事故の影響から両足が動かない元水泳の銀メダリストの超エリートと共謀し、
宇宙局ガタカに入社して宇宙を目指す。
ー見どころを3つ挙げると
・ことあるごとに、血液検査や尿検査が行われ、身分がバレてしまうかもしれないドキドキ
の連続。
・DNAに関する技術が栄えた社会の描き方がとても丁寧。
・DNAが価値判断の基準となった世の中で、その基準にあらがう人、従う人、利用する人
と、それぞれの生き方、価値観が繊細に描かれている。
ーこの映画から読み取れたもの
・前提として、現在のDNA鑑定の技術はどこまでできるのか調べてみた
試しに現在のDNA鑑定で、何がどこまで見れるのか調べてみた。
DeNAがDNA鑑定のキットを販売しているらしい(おやじギャグやん)結果以下の情報が分
かる。
★DNA鑑定キットで分かること https://mycode.jp/plans/discovery.html
がんをはじめとする、様々な疾患に関する検査
身長や体重、血液中の物質量などの体質に関する検査
自分の先祖がどういうルーツを持っているかという祖先に関する検査
検査項目は映画内とあまり変わらないくらい色々できるみたい。じゃあ、どの程度その検
査は正確なのだろうか?
以下のサイトから引用
https://seedna.co.jp/information/technical/100%EF%BC%85/
「近年行なわれているDNA鑑定の精度は、21,000兆の人を見分けられるほどのもので、こ
れにより得られた結果を否定することは、事実上不可能とされております。」
理論上、100%の精度は実現できないとのこと。そして、間違う可能性も実際にあるとい
う。
間違う可能性としては、遺伝子の突然変異やヒューマンエラー(実験者の不注意によるミ
ス)であるといわれている。
とはいえ、自分の主観では、複数社にDNA鑑定をするなどして、ミスを見つけ出したりす
ることはできるので、限りなく100%に近づけることはできそうに思えた。
・科学は夢を摘み取るだけなのか、人生を豊かにするのか?
上記のDNA技術から、お金をかければある程度自分の「可能性」は幼いころから判明して
しまうだろう。
それを両親から伝えられると、子どもは夢を描くことができるのだろうか?
その方が、不必要に子どもが苦しまなくて済むという親心も理解できる。
がしかし、自分が本当になりたいものに絶対になれないという現実があるとうい閉塞感を
抱えて生きることは楽しいのだろうか、とか色々考えてしまう。。
本作の主人公のように体が弱いということが遺伝子レベルで判明しているけど、宇宙飛行
士を目指すということが、どれだけ過酷なのかが改めて分かる。
DNAという越えがたい壁に挑む主人公を、応援せずにはいられなくなるでしょう。